So-net無料ブログ作成

ウルトラランナーの檜舞台 師匠の言葉に泣く…サロマ完走記【完】 [サロマウルトラ]

55キロからの、ライバルそうらんさんとのマッチレースは70キロを過ぎても続いていました。
マッチレースというよりは、時折声を掛け合って、励まし合いながら競い合う感じです。
70キロ手前で、同じナイアガラの石田さん、70キロ過ぎで桜道ランナーのまぐちゃんを抜いて、

いよいよ73キロ地点の鶴雅リゾートが近づきました。ホタテ入り素麺と、おしるこの名物エイド。
それぞれ一杯ずつ頂くと、既にそうらんさんはリスタートしていて、100メートル程の差が付きます。
saroma.gif
ここから80キロのワッカ入り口までは車道の歩道を進む、サロマ湖のコースで一番単調なところ。
ワッカに入るまで気持ちを切らさないように、気持ちを入れ替えないといけない場所です。
75キロ通過は6時間34分44秒(28分29秒)。そうらんさんとの差は200メートル程に広がりました。

そしてワッカの入り口。甲子園の勝負どころで駒大苫小牧応援団が鳴らすテーマを口ずさみました。

2年前にぼくをサロマに誘ってくれたマラソンの師匠、日景さんの言葉をここで思い出します。
「ワッカはランナーの檜舞台。1年の練習をここでぶつけろ。決して恥ずかしい走りをするな」

80キロ通過は7時間2分34秒(27分50秒)。長い坂を登り切ると、オホーツクの絶景が広がります。
「やっと、ここまでやってきた」。目頭が熱くなり、最後の力を振り絞ろうと気持ちが引き締まります。

エゾカンゾウやコガネギクの原生花園で知られるワッカは、89キロ手前に最後の折り返しがあります。
往路のランナーと、ゴールを目前にした復路のランナーが最後のエールを送り合うところ。
ペースはいい感じで上げられていて、一度は引き離されたそうらんさんに再び迫りました。

85キロ通過は7時間29分44秒(27分10秒)。この日初めて、そうらんさんの前に出ました。
第2湖口の長い橋をわたる途中で、師匠の日景さんがすぐ前を走っていることに気づきました。

師匠は2年前にサロマンブルーを達成した後は故障に苦しみ、思うようなタイムを残せていません。
ところが62歳にして序盤から積極的に飛ばし、完全復調の走り。また目頭が熱くなります。

「師匠、ナイスランです」と言って前に出ました。「きたな。このまま押していけ」と言葉をもらいます。
涙がこぼれました。洞爺湖マラソンではみっともない走りを見せ、師匠を嘆かせたばかりでした。
「あとは攻めていこう」ともう一度気合いを入れます。90キロ通過は7時間56分44秒(27分00秒)。

前から続々と仲間がやってきました。ツーツーさん、とよさん…。「ラストだ、行け!」と声をかけます。
95キロ通過は8時間23分29秒(26分44秒)。ところがここで、またそうらんさんに抜かれました。
彼もペースアップしています。「キロ5分で行くと(8時間)50分も切れますよ」と声を掛けられました。

ワッカに別れを告げ、残り3キロを切ると、前から熱燗パーソナリティーのひとみちゃんが来ました。
ひとみちゃんが「そうらんさ~ん、後ろからむうさんが来てるよ」と言ったところで、彼はラストスパート。
一度はまた50メートル以上離されましたが、残り2キロを切ってぼくも自然にペースを上げました。

そしてゴールまであと1キロを切って、フルのペースに上げます。ゴール地点の並木が近づきます。
そうらんさんを逆転し、「ひいひい」と全力疾走で最後のコーナーを曲がり、ゴールに駆け込みました。
ブログ090628.jpg
8時間49分36秒(26分7秒)。帽子とサングラスを外して、テープを切りました。なんとか50分切り。
女子高校生にメダルをかけられ、芝生に倒れ込むと、そうらんさんが来て、握手を交わしました。

彼の存在がなければ、連続サブナインも自己ベストもありませんでした。特に70キロを過ぎた後、
ビルドアップ走のようにペースを上げられたのは彼のお陰でした。師匠も9時間2分でゴールしました。

荷物をピックアップした後は、ゴール手前に陣取り、仲間たちのゴールを見守ることにしました。

                             ♪

長々と読んで頂きありがとうございました。明日は番外編として、妻の完走記を綴ります。
昨日木曜日夜、「チームアジア」の大阪城公園練習会でランニングを再開しました。
1時間5分かけて、12.6キロ。7、8月はオフです。練習量を落として、250キロ前後走る予定です。

人気ブログランキングに参加しています。ぽちっとクリックお願いします。
banner_21.gif

nice!(6)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 6

コメント 12

Mr.シロック

ハイレベルなすごい戦い、それでいて心温まるレースでしたね。手にとるように情景が浮かびます。読み応えがありますわ、むうさんの完走記は。元気がもらえますもの。

きのう、マッサージ受けてきました。むうさん夫妻の活躍を話したら、びっくりされてました。


by Mr.シロック (2009-07-03 15:03) 

夢見るピーターパン

 むうさん、どうもです (^_^)/

 車だって、100キロを走るとなるとたいへんなのに、よく気持ちが切れないもんだなぁと思います (^_^ゞポリポリ
 最後の1キロを、フルのペースで走れるだけのスタミナを残せていたところに成長の跡を見た思いです (^^)v

 お疲れ様でした~ (^^)/
by 夢見るピーターパン (2009-07-03 15:50) 

お茶屋

とってもうれしい一枚ですね♪
あ、これはskinesなような気が・・・☆
by お茶屋 (2009-07-03 16:08) 

すが太郎

むうさん、完走記ありがとうございました。
あらためて、むうさんの走りに感動しました。
自分も100kmと言う距離への挑戦もしたいな~と言う気持ちにもなってきています。
いろいろ、これから挑戦していきたいので、ウルトラ挑戦の際は、アドバイス宜しくお願いします。
by すが太郎 (2009-07-03 17:42) 

のり松

抜きつ抜かれつ…線上で、繰り広げられる駆け引き
読んでて、私も、感動しました
師匠さんの、お言葉もです

以前書かせて頂きましたが、何げに口ずさんでる唄って、後々、思い出しますよね

完走お疲れさまでした
by のり松 (2009-07-03 19:02) 

fumilin

普段の物腰柔らかなむうさんから、
どこにこのパワーがあるんやろうか?!と、
いつも不思議におもっとります。

そこに「走り」の魅力があるのか?
謎謎!

お疲れ様でございました。
姫の記録も・・・楽しませてもらいやす。
by fumilin (2009-07-04 02:12) 

むうさん

Mr.シロック さん、ぼくもマッサージに近く行ってきます。
しばらくはゆったりと、からだを休めようと思っています。
by むうさん (2009-07-07 10:42) 

むうさん

ゆめさん、ありがとうございました。
昨年との違いは残り20キロぐらいから発揮できました。
底力って、あるんですねえ。
by むうさん (2009-07-07 10:43) 

むうさん

お茶屋さん、今回は妻とそろってskinsでした。
暑くなったら、どうしようかと不安だったんですけどね。
by むうさん (2009-07-07 10:45) 

むうさん

すが太郎さん、5時間体を動かせればウルトラは走れると思います。
あとは単調な行為にどこまで耐えられるか、でしょうか。
これはコースによるところが大きいと思います。
by むうさん (2009-07-07 10:48) 

むうさん

のり松さん、野球の応援歌ってその点うってつけです。
でもウルトラマラソンの場合は、やや短すぎるかな。

by むうさん (2009-07-07 10:49) 

むうさん

ふみりんさん、一年に3、4回だけ、自分のすべてをぶつけるレースをしています。これ以上、回数が増えるとだめなんですよね。
by むうさん (2009-07-07 10:52) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。